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zoom RSS レター # 232 9月21日(水) オトの長〜い診察の話

<<   作成日時 : 2011/09/21 23:57   >>

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 すっかり物忘れが激しくなった父(何かの目的をもってある場所を目指して行ったはいいが、そこに着いた瞬間に何をしにきたのかを完全に忘れ、ビデオの巻き戻しのようにそのままバックして出発地点に戻って目的を思い出す努力をする空しい毎日)だが、2年近くも前に端を発するこのことはしっかり覚えている。オトの診察予約の話である。

 オーストラリアに来てまだ間もない頃から、オトには斜視と弱視の懸念を抱いていた父と妻。
 実はちょうど1歳になったころにたまたま妻の背中のおんぶヒモからコンクリートの地面に転げ落ちたオト。そのときは何事もなく済んだように思えたが、後日何かの症状が現れるのではないかと心配していたものだった。そしてそんなあるときに気が付いた。オトはテレビや本を見るときに顔を傾けて焦点を合わせている。そして真正面に直視したときに、黒目の位置が左右対称でないことがよくある。

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          警察官になるなら目がよくなくては…。

 
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          消防士になるにしても…。


 原因はさておき、なるべく早く問題を見つけて対応し始めた方がいいだろう、と先ずはかかりつけのDr. NGのところに連れていった。しかしDr. NGは眼の専門でもないため、子どもを専門に診る病院に紹介状を書いてFAXしてくれたのだった。
 「1週間もしたら予約日を決めるために病院から連絡があるよ」というDr.NGの言葉を信じて待つが2週間以上しても一向に音沙汰がない。再度Dr. NGから病院にプッシュしてもらったが、それでも連絡がくる気配はない。
 実はその病院はアデレードで唯一の子ども&女性のための専門病院でいつも忙しいところだったのだが、そこで診てもらうか否かは別にしても、少し意地になった父は病院に直談判しにいった。「一体予約はどうなっているのですかー!」と。(電話だと英語のハンデのため押し出しや寄り切り、もしくは肩透かしなどの技であっさりやられてしまう可能性が大のため、大事なことは基本的にいつも“直訴”の古典的な父である……)

 病院の受付で眼科の場所を聞き出し、急ぎ足で現場に着いたのはスタッフもそろそろ引き上げようかという診察時間終了間際。すかさずDr. NGが書いてくれた紹介状のコピーを手に「この予約手配はどうなっているのですか♡」と丁寧に問いただしたところ、吃驚仰天、顔面蒼白、そして問答無用の答えが返ってきた。
「 お子さんの症状は緊急度が低い分類ですので、順番をそのまま待つことになります。大体1年後くらいには“予約日”の設定のご案内がいくと思います」
 しかも、予約日を決めてから実際の診察まではさらに半年ほどもかかるらしい。
 「……」
 病院の説明が「ここは忙しいから他の病院に行きなさい」としか聞こえずに茫然自失となった父は敢え無く退散したのであった。

 Dr. NGに再び頼んで紹介してもらった他の眼科は家から比較的近いところにある、女医による小さな開業医だった。女医との予約はすぐにとれ、ようやく診察の運びとなったが、いざその段となると今度はオトが診察を嫌がり、結局はろくに診てもらうこともできずに、「まあ、しばらく様子をみましょう。まだ小さいからそんなに慌てることもないし」ということになった。当時はまだ永住権もなく医療費が高くついたこともあり、次第にオトの眼の診察からは遠ざかっていった。

 秋、冬、春、夏、秋、冬…。
 季節はめぐり、暴れん坊のノッポさん、もとい、ゴン太くんのようだったオトも、いつの間にか言葉をしゃべるようになり、痛い、痒いをちゃんと説明できるようになった。

 そしてあの頃からすでに1年半ほどが経った2011年の5月、突然例の病院から手紙が届いた。すっかり忘れていたが、ちゃんと届いたのだ、予約日の案内が。
 でも予約指定日を見ると9月19日、手紙到着からさらに4ヵ月も先の話だった。

 実は日本への一時帰国中、オトは眼医者に行っていた。そのときの診察では特に大きな問題はなさそうだし、まだ小さいから様子を見ながらでいい、とのことだった。
 ただ、これだけ待った診察予約。せっかくだから行ってみようということになり、19日の朝、万難を排して病院に堂々と向かった(予約の時間に少し遅刻をしてしまったが、2年近くも待った身にしては10分の遅れなどさほど気になるものでもない)。

 2年近く待った診察はオトの成長もあり大きな問題もなく進んだが、結局は「斜視の傾向はあるかもしれないけど、近視ではないから眼鏡はかけなくてOK。まあ、様子を見ながら定期的に診察していきましょう」との女医の説明だった。(そう、ここも女医である)
 「まあ、こんなもんだな」と予想していた展開通りとなったが、予想もつかぬことが一つあった。

 それは、なんと、その女医、2年前に行った小さな開業医の、あの女医だったのである……。

 運命的な巡り合わせといえばそうだが、
 この2年は一体何だったのだろう……。
 同じ先生に診てもらうためになんでこんなに待ったのだろう……。
 アデレードはなんでこんなに小さいのだろう……。
 ………。








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ここは、ドクターもナースもいくつかの病院を掛け持ちで仕事してる事がありますからね。それも、ありかも。おと君のお目目が問題ないといいですね。昔の彼氏が斜視でしたが3Dが見れない以外は問題なさそうでしたよ。
みいな
2011/09/22 20:44
みいなさん、

オトの目は斜視もそうですが、乱視の可能性もあるようです。そういえば、実は両方とも父もその昔にそんなことを言われていたような…。まあ、いずれにしても大した問題はなさそうです! Women's & Children、早速次の予約の通知が来て1月になりました。女医さんとのお付き合いももう少し続きそうです。
ちぢちち
2011/09/27 21:29

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