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zoom RSS レター # 239 12月21日(水) 3度目の正直の話

<<   作成日時 : 2011/12/21 22:01   >>

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 気がつけば12月も下旬、2011年も残りわずかとなってしまった。ここ1ヵ月半ほどは息もできぬほどスリリングな、記憶も定かではないほどバタバタとした毎日を送っていたおかげですっかり年老いてしまった気分の年の瀬となりつつある。でも一番の問題は、忙しさの割りには目も当てられぬほど、収入に結び付いていないことである……。毎年のことだが……。

 忙しさもやっと今日で峠を越えたので最近の出来事を少し振り返ってみると、我が家計、もとい家系にとっての一大事は、ちぢちちの父の定年退職である。この12月に70歳を迎えた親父はこれまでの数十年に亘る会社員生活にピリオドを打った。もっとも、本人はまだ働く意思が強かったようだが、体調面のこともあってやむなし、といったところのようだ。
 「これまで、本当にご苦労さま。そして、ありがとう、家のために頑張ってくれて」などと書きだしたところで何だか縁起でもないような雰囲気になってきたのでこれ以上は控えるが、「とにかく、お疲れ様でした。しばらくはゆっくりしてください」。
 でもついでにもう一言。「あまり何もしないでいると身体にもよくないし、周りも何かと大変なので、趣味でも見つけて、新しい生活を楽しんでください」。

 そんな“ちぢちち親父”には、定年退職の日の笑えるエピソードがある。
 いつもは会社の営業車で通勤している親父だが、その日は当然最後には車を会社に置いて電車で帰宅。長年勤めた会社を後にし、慣れない地下鉄に乗って夕方の東京を家路につく親父。東急線や小田急線ほどの混雑ではないが、東に向かうその地下鉄も混んでいた。座席に座ることなどまったく期待もしないまま車内で普通に立っていると、その瞬間はついにやってきた。
 「こちらの席、どうぞ」。
 何たるタイミング。定年退職したその日の帰りの電車で、生まれて初めて席を譲られるなんて。「もしかして、その奇特な方は会社の関係者?」などと思いたくなるほどの有難い計らいだが、きっと親父もこれで納得しただろう、定年退職のタイミングを。

 それから数週間後、今度は息子であるちぢちちに笑えぬエピソードが降って落ちてきた。
 オトの予防接種関係のことでメディケア(豪州連邦政府管轄の医療保険制度を扱う機関)に電話で問い合わせていたときのこと。問い合わせ者の本人確認で自分の生年月日を述べると、受話器の向こうの親切なオペレーターが「こちらのデータと合いません。多分こちらの記録が間違っているようです」という。そして「予防接種の書類はメディケアの窓口でお渡しできますので、その際ついでにパスポートを持っていって、記録を修正するようにしてください」とも。
 間違いなら常にあちらこちらに踏み場のないほど転がっているオーストラリアのこと。本当に間違いがあるのか、本当はどっちが間違っているのか、そもそも何故「多分こちらの記録が間違っているようです」と自信を持って言うのか、訳も分からずにメディケアのオフィスに出向いてパスポートを提示してみると、窓口の優しいおばさん(メディケアで優しい対応をされたのは過去3年半で初めての経験だった)が笑いながら言った。

 「20歳も若くなっていますよ♡」

 (ということは、オーストラリアの公的な記録の中ではオレはまだ24歳! データの修正などしなくてOK! 嬉しい♡)

 でも、よく考えてみるといくら何でもこれはマズイ。

 20歳もサバを読む父のデータに対し、妻の記録の方は実年齢通りであるとすれば、ヒヨが生まれたとき、父は16歳、妻は32歳だった計算になる。これはいくら何でも良ろしくないだろう。電話のオペレーターが「多分こちらの記録が間違っているようです」と言ったのは、こういうことだったのだ……。

 窓口の優しいおばさんは笑いながら続けた、しかもアクション入りで。
 「セキュリティの人がこの記録とあなたの顔を照らし合わせたらビックリするでしょうね」

 (……、そうか、オレの見た目は24じゃもう通用しないのか。いっそのこと、このまま24からもう一度始められればよかったのに……)
 
 無理な相談である。
 電車の席を譲られなかっただけでも良しとしておこう。


 すっかり前置きが長くなってしまったが、最近の一番の華やかな出来事といえばヒヨのフラメンコの発表会だ。毎年恒例のこのイベントは我が家にとって今回で3回目。親としては、毎週土曜日の練習も果たしてどこまで身に着いているのか不安に感じるところもあるが、発表会はそれなりにこなしているようで、舞台に立つヒヨの姿を見るのはなかなか楽しいものである。

画像

        我が家の12月の風物詩となった12月のフラメンコ


 実は過去2回、ことごとくヒヨが舞台に出るタイミングでオトの妨害に遭い、敢え無くゆっくりヒヨを見ることもできずに騒ぐオトを外に強制連行する父だったが、今年は“3度目の正直”。オトも随分と成長したようで、ヒヨのパートは何とか席を立たず済んだのだった。

 ありがとう、オト。

 そして、Well done! ヒヨ。

 でも、ゴメン。本当はキミの話をメインにしようと思っていたのに、今回は前置きにインパクトがあり過ぎてしまって……。

 また機会があったらフラメンコの話も書くぞ & 来年の発表会も楽しみにしているゾ!












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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
今年もおつかれさまでした!
ヒヨちゃん、とても小学生には見えない艶やかさですね。
これは、オーストラリアでモテモテにならないわけないです。パパとしては将来、心配ですね。



とう
2011/12/22 09:59
初コメです。フラメンコの下りに入ってニヤニヤしながら今年のオト劇場を期待したのに。。。成長ですね。ひよちゃんママそっくりで綺麗!来年も遊んで下さいね。
浦島太郎の母
2011/12/22 10:50
今年も1年おつかれさまでした。お父さんも70まで勤め上げて本当におつかれさまでしたね。
とてもマネできそうにない。いますぐ隠居したい・・・なべちゃんはあと45年ですか?(笑)
我が家もようやく念願のオーストラリア旅行に出かけます。のんきなのでビザがいることも
つい最近学んだ次第。アデレードは寄れなくて残念ですがほぼ同じ空気を吸いに行きます。
やました
2011/12/23 13:48
とうさん、

お久しぶりです!
確かに、ヒヨは小学校2年生とは思えない生意気ぶりを発揮してきて困っています。このまま成長してしまうことが、かなり心配です。。。

ところで、遅くなりましたが、おめでとうございます! 二人のお子さんの子育て、楽しんでくだいさね。
来年もよろしくお願いします!
ちぢちち
2011/12/25 19:34
浦島太郎の母さん

おかげさまで、オトはちょっと成長してきたようですが、舞台の後半はこれまで通り外に停めた車への強制連行でした。。。来年はいっそのこと、オトを舞台に上げてしまおうかと思っています。
日本の年末年始を楽しんでくださいね!
ちぢちち
2011/12/25 19:37
やましたさん、

やましたさんこそ、今年もお疲れさまでした!
私の分まで定年まで勤め上げてくだいね! 
ということで、今年のお休みはオーストラリアのゆる〜い空気で深呼吸してのんびり過ごしてもらえたらと思います、日本への社会復帰ができなくならない程度に。。。
次に日本で会ったときのおみやげ話、楽しみしています。くれぐれも、気をつけて&楽しい旅を!
ちぢちち
2011/12/25 19:44
なにやら大変な年の瀬だったようだね!?
こちらも益々大変だらけで、やまちゃんと右往左往してます…(笑)
すかし、親父さん70歳とはお若い!!
うちの父親は、82になっちまいました。先日少しカラダ壊して入院して、退院したけど心配な毎日です
月並みだけど、親は大事にせんとね!(^-^)
また皆で顔見せ合いたいですね!
2012年もよろしくお願いします
horie49
2012/01/02 18:11
horie49さん、

あけましておめでとうございます!
もうすでに会社も始まっていると思いますが、やまちゃんは明日から復帰でしょうか? (それともまだオーストラリアに潜伏していたりして……)

今年もさらに益々大変なこともあると思いますが、頑張りましょう!
今年も皆で会えることを楽しみにしています!?
2012年もよろしくお願いします!
ちぢちち
2012/01/08 09:14

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