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zoom RSS レター # 245 2月8日(水) 記念の初ゴールの話

<<   作成日時 : 2012/02/08 19:59   >>

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 新学年が始まり毎日の楽しい学校生活に戻ったヒヨ。事のなりゆきはよくわからないが、新しいクラスでは日本でいう学級委員のようなものに選ばれたそうで、本人のモチベーションは益々高まっているようだ。しかし、問題は学級委員の具体的な仕事内容がよくわからないとのこと。「先生に聞いてみる」と言っていたヒヨだが、その後大丈夫だろうか……。

 ところで昨日、そんなヒヨに舞い降りた“記念すべき見てはいけない瞬間”に立ち会ってしまった。それは、去年の後半から始めた学校のバスケットボールチームの試合中のことだった。

 毎週同行している妻からの報告によると、ヒヨはどうやら、試合中にいざボールが自分に回ってきても自らドリブルで突破するわけでも、シュートを放つわけでもなく、あたふたと周りを見渡してパスすることだけに専念しているという。そんな話を聞くたびにヒヨには「相手にぶつかってもいいから、自分でボールを前に運んだり、シュートしてみた方がいい」と言う父に対して、「それはファールだ」などとやや消極的な返事をしていた “背番号6” 。昨日は時間が作れたため、父も試合に同行し、試合前にはしつこく「ドリブルしろ! シュートを打て!」と気合を入れたのだった。

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          今日はどうだろうか? (写真はボケているが…)


 試合が始まるとすぐに相手チームの力が格段に上であることがわかってしまい苦戦が予想されたが、最初の5分位は何とか相手のシュート1本のみの2点に抑えていたヒヨのチーム。途中交代で入ったヒヨは、これまでの妻の話をくつがえす積極的な態度で、自分でドリブルをしてコートを一生懸命に走った。
 「よーし、いいぞ!」
 そんな父の心の声が聞こえて調子に乗ったのか、ヒヨはその後も頑張ってボールを追った。そして攻め込まれる自陣のゴール下近くでボールを受けたとき、その瞬間が訪れたのだった。

 すかさずボールを軽くドリブルして颯爽と放ったシュート。
 生まれて初めての試合でのシュート。
 完璧な放物線を描いたシュート。
 それは見事に「シュポッ」とネットを潜り抜けた。
 「ゴ〜〜ル! やったゾー」

 あちこちを走り回って落ち着かないオトに注意を奪われていたものの、ゴールの瞬間だけははっきりと見ることができた父は、「ヒヨがゴール決めたぞ、すごいなオト」と、オトと2人でヒヨの初ゴールを祝福したのであった。

 ところが、である。
 2-2になるはずの得点の表示が突然4-0に変わったのである。
 半分オトに気が回っていたせいで、ゴールする前のプレイがあまりわからず何が起こったのかよくわからなかったが、ふと嫌な考えが稲妻のごとく頭の中を切り裂いた。
 「もしかして……」
 「そういえば、まだコートチェンジしてないよな……」
 「やっぱり、やっちゃった?」

 そう、
 バスケットボールでは世にも珍しい“オウンゴール”であった。
 サッカーのオウンゴールは相手のシュートのクリアミスなどでやむを得ない場合が多々あるが、バスケットボールのそれは、正に背信行為に近い確信犯的ゴールである。果敢に自陣のゴールに自らシュートを放つのである。
 “ドリブル”と“シュート”だけに集中してしまった結果、ゴールの方向を見失ってしまったのか、ヒヨ。それは見ている方がかえって混乱してしまうほど、堂々としたファインゴールであった。

 前半が終わって戻ってきたヒヨに念のため聞いてみた(積極的なドリブルと見事な“初ゴール”を褒めたあとで)。
 「あれ、相手のゴールじゃなかったの?」
 何言ってるの、といった顔でまともに父の話に耳を傾けなかったヒヨだが、隣にいた友達に「相手のゴールに入れたよ」と聞かされると途端に顔は固まり、青ざめていくのだった。
 「お前、今頃気がつくなよ……」

 これは後のフォローをどうしようかな、と考えるうちに後半が始まりヒヨは再びコートに戻っていった。さっきのショックを感じさせることもなくヒヨは引き続き積極的に頑張っていた。
 そして、終了間際、ヒヨが再びシュート。

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           ”相手”ゴール下からシュートを放つヒヨ


 汚名挽回、もとい、汚名返上となるべくボールはゴールの輪に向かって動いていく。
 「今度こそ本当のゴールだ」と思った次の瞬間、
 無情にもボールは枠に嫌われて万事休す。
 結局チームは12-0でいつものように惨敗したのであった。

 その後「よく動いていた」と褒めたものの、ヒヨは「今日のバスケットボールのことは2度と話さないで!」。
 ヒヨは実は結構落ち込んでいる、というより恥ずかしいやら、情けないやらで凹んでいるのだろう。気持ちはわからないでもない、というよりも、毎週ビーチバレーで失態を演じ続けている父にはその気持ちはよ〜くわかる。
 だからこそ、「お互い、この次、頑張ろう!」
 そして、世にも珍しい体験とおいしいネタをありがとう!
 君の(オウン)ゴールは無駄になってはいない!!



 P.S. 本人の強い希望により、今回の内容は“ココだけ”の話でお願いします。











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